第7回 人間共育道場 ふりかえり
2019年11月17日
今回のゲストは、名古屋大学環境学研究科教授の山本鋼志先生をお迎えしました。
実は数年前のPTA役員時代に、小牧中学校で開催していた「親子で学ぶ夜の小牧中学校」という講座の中で、山本先生には「放射線の実験」をしていただいた、というご縁があります。
お久しぶりの再会を、事務局メンバーで喜びました。
玉置崇先生によるゲストインタビューでは、山本先生の半生を振り返りながら、人生の岐路に立った時、どのように決断してきたか、というお話しを伺いました。
教員養成大学で学び、教員採用試験に合格もしていたのに、大学院への進学を決意された山本先生。
ご家族、とくにご両親にはずいぶん反対されたそうですが、それを押し切っても自分の「やりたい!」と決めたことにこだわった強い思いは、「やると決めたからにはあとは全力でがんばるだけ」という姿勢につながり、その後の人生にも影響を与えたようです。
そんな山本先生のお話しの中で意表を突かれたのが、「今、学生たちにどんなことを教えているのか?」という質問への回答に、「マナーを教えている」と即答されたことでした。
学生は、いずれ社会に出ます。その時に、組織の一員として「当たり前のこと(あいさつなど)がきちんとできること」が大切だよ、ということでマナーの重要性を教えているとのことでした。
これには、社会人の参加者から「そのとおり!!!」と共感する声が多く上がりました。
参加者の中には、これから社会に出る学生さんもたくさんいました。彼らにとっても、貴重な学びになったことと思います。
続いて行ったグループディスカッションでは、「判断する基準」「自分の環境を変えるために、みんなの意見を吸い上げるのが大事。何かできることはあるかな?」というトピックで話し合ってもらいました。
どんなことが必要?自分に何ができる?自分ならこんなことをやってみたい…
皆さんそれぞれの思いを、自由に話し合ってもらいました。
終了時間になっても話しは尽きず、盛り上がっているグループばかりで、参加者の皆さんがお互いの話しをよく聞き合っている姿が多くみられました。
全体シェアで出された意見をいくつかご紹介します。
<判断する基準>
・楽しい気持ちになれること
・やりたい気持ちに素直になること
・自分の言葉にできるまでよく考えること
・居心地のよさ
・後悔しないように
・自分の信念に従う
・他人に相談、背中を押してもらう
<環境を変えるためにできること>
・仲間づくり
・みんなが意見が持てるようになるための環境(場)づくり
・リーダーが大事
・知る機会をつくる(ミーティングなどの場)
・納得するよりも理解するように努める
・必ずしも言い出しっぺがやらなきゃいけない~という雰囲気にしないこと
・やれる人がやる(誰に任せるのかを決めるのがリーダーの仕事)
・人に頼れる仕組みづくり
それぞれの立場や経験から生まれる意見は多様で、グループの中でも盛り上がっていましたが、全体シェアしてみると、他のグループでも同じような意見が出ていたことに気付きます。
ゲストの山本先生のお話しの中から気付いた価値観だけでなく、グループで話した中で気付いた価値観もあったと思います。一方で、自分と同じ価値観に出会い、ホッとすることもあったのではないでしょうか。
全体シェアの中で発表してくれた話の中で、「この人間共育道場が、とてもよい『場』になっている」と言ってもらえたことが本当にうれしかったです。
ゲストと参加者の皆さんで作り上げている「大人の学び場」ですが、皆さんにその価値を認めていただけたことに感謝しています。ありがとうございました。
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【次回のお知らせ】
第8回 人間共育道場
2020年3月8日(日)15時~16時40分
誠道塾 愛知支部 小牧本部道場
テーマ: 学びを豊かに
お申し込みはこくちーずの募集開始まで、しばしお待ちください。