まったり屋ベティのブログ

元PTA会長のまったり屋ベティがお届けする「学び続ける大人」のつぶやきです。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

次世代の学校・地域のこと(3)

コミュニティスクールからはじまって、学校運営協議会や社会に開かれた教育課程のこと、さらには地域学校協働本部まで、学校教育にまつわるさまざまなお話しをしてきました。 まだもう少し続きます(笑) 伝言ゲームになっている現状 こんなふうに新しい言葉…

次世代の学校・地域のこと(2)

「次世代の学校・地域」創生プランの中では、学校以外の組織についても触れられていました。 地域の子どもたちは地域全体で育てよう、という考え方が推進されている中で、とくに注目されるのが「地域学校協働本部」です。 前回の記事で紹介したイメージ図を…

次世代の学校・地域のこと(1)

前回までの記事で、新しい学習指導要領では、「社会に開かれた教育課程」を実現することで、社会が一体となって子どもたちを育てていこう、という思いが込められている、とお伝えしました。 それは、これまでのように、何でもかんでも学校にお任せ、という学…

社会に開かれた教育課程(3)

社会に開くに込められた思い 社会とは、保護者や地域の人々、地域にある企業などさまざまな人的資源を指しています。 その社会に「教育課程を開く」ということは、学校が目指す教育(こんな子どもに育てたい)を社会に対して開示して、社会の人々と共有する…

社会に開かれた教育課程(2)

時代の流れによって、社会も変化してきました。 その中で、学校の役割も変化しています。 次は、新しい学習指導要領では、子どもたちにどのような力をつけたいと考えているのか、という視点から、それが「社会に開かれた教育課程」にどうつながっていくのか…

社会に開かれた教育課程(1)

コミュニティスクールとは、「学校運営協議会制度を導入している学校のこと」だというお話しをしてきました。 ここで、コミュニティスクールの設置が推進されている理由についてもお伝えしようと思います。 まず、新しくなった学習指導要領から、学校教育が…

コミュニティスクールのこと(3)

学校評議員との違い 学校運営協議会とよく似た制度として、学校評議員制度というものがあります。 これは以前から多くの学校で取り入れられてきた制度です。 学校評議員のメンバーは、学校運営協議会と同じように、保護者や地域の人たちです。 大きな違いは…

コミュニティスクールのこと(2)

コミュニティスクールの仕組みは、こんな感じです。(文科省HPより) https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/community/ 学校運営協議会制度を導入している学校のことを「コミュニティスクール」と呼んでいます。 では学校運営協議会についてお伝えしますね…

コミュニティスクールのこと(1)

これまでに、ボランティアのことを何本か記事にしてきました。 学校とボランティアのことについて、もう少し考えてみたいと思います。 「コミュニティスクール」という言葉はご存じでしょうか。 学校とボランティアが協力して地域の教育を支えていこう、とい…

ボランティアのこと(2)

いいことがたくさんあるボランティア活動ですが、中には、熱心になりすぎてトラブルになることもあるようです。 例えば、学習支援のボランティアの場合、授業中に子どもの学習の手助けをすることがあります。 何かしらの苦手がある子どもの横で、つきっきり…

ボランティアのこと(1)

前回の記事で、映画「みんなの学校」ではたくさんのボランティアが活躍していた、と書きました。 私自身も、PTA活動などのボランティアを経験してきました。 ここで、ボランティアの在り方についての思いにも触れておきたいと思います。 学校に関するボラン…

みんなの学校(4)

保護者や地域の大人たちが、学校に関心を持ってくれるようになるといいな、と書いてきました。 それでは、皆さんが関心を持ってくださった後、どうしたらよいのか、ということも考えてみたいと思います。 今は多くの学校で、保護者や地域の人々にさまざまな…

みんなの学校(3)

映画の中では、大空小学校の校門に掲示されている言葉が紹介されていました。 みんながつくる みんなの学校 大空小学校は 学校と地域が共に学び 共に協力し合いながら 「地域に生きる子ども」を 育てている学校です おそらく全国の学校が、同じような思いで…

みんなの学校(2)

私が「みんなの学校」を観た時に、まず思ったのは 「こんなにガチャガチャ、ワイワイしている中で、子どもたちは落ち着いて勉強できるのだろうか」 ということでした。 大空小学校には、落ち着きがない、じっとしていられないなどで、これまで学校になじめな…

みんなの学校(1)

インクルーシブ教育と聞くと、思い出すのは「みんなの学校」のことです。 「みんなの学校」というのは、大阪市立大空小学校の日々を追ったドキュメンタリー映画です。 minna-movie.jp 2006年新設の公立小学校で、開校当初からの校長先生のリーダーシップのも…

インクルーシブ教育のこと(6)

保護者の不安に寄り添いたい 私がインクルーシブ教育がすべての学校で推進されていることを知っていただきたい、と考えている理由の一つに、「保護者の不安に寄り添いたい」という思いがあります。 これまでに書いてきたように、インクルーシブ教育は「障が…

インクルーシブ教育のこと(5)

平等と公平 インクルーシブ教育では、障がいのある子どもが、学校教育から排除されず、自分の住む地域で他の子どもと平等に教育の機会を与えられることを求めています。 「平等に教育の機会を与えられること」というと、「とにかく学校に行くこと」に目が向…

インクルーシブ教育のこと(4)

前回の記事で、学校に求められる「合理的配慮」について書きました。 インクルーシブ教育を行う上で求められている合理的配慮では、さまざまな環境整備が必要になります。 しかし、どこの学校でもそのような環境を整えることは、実際には難しいです。 例えば…

インクルーシブ教育のこと(3)

では学校には、どのようなことが求められているのでしょうか。 学校では「インクルーシブ教育」にどのように取り組むのか、ということについてもお話しします。 「障がいのある者とない者が共に学ぶ」ということは、普通学級や特別支援学級などの区分けを排…

インクルーシブ教育のこと(2)

そもそも「インクルーシブ教育ってなに?」というお話しをしましょう。 Wikipediaから引用します。 インクルーシブ教育は、障害のある者とない者が共に学ぶことを通して、共生社会の実現に貢献しようという考え方であり、2006年12月の国連総会で採択された障…

インクルーシブ教育のこと(1)

前回のブログで、私は「インクルーシブ教育がそのための一助になることを願っています」と書きました。 皆さんは、「インクルーシブ教育」という言葉をご存じでしょうか。 教育関係者でなければ、ほぼ聞いたことがない言葉だろうと思います。 余談ですが、学…