とことん子どもと付き合ってみる
新型コロナウイルスの感染拡大を予防するために、学校の休校が始まって1週間がたちました。
今回の休校措置は、子どもの感染を防ぐためという目的で要請されたものですが、働く保護者が多いことに配慮して、実際には休校であるはずの学校で子どもを預かるというややこしい運営がされています。
報道されている保護者のコメントは、どれも困惑している、困っている、というものでした。
仕事が休めないのに、子どもの預け先もない。
仕事を休むと収入が減る。
子どもに留守番をさせるのが心配。
昼食の用意をしなくちゃならないのが大変。
たしかに、そのとおりだと思います。
大人の事情はわかります。
けれども、そうしたコメントの中には少なからず、保護者が「子どもが休みになると、面倒なことが増えるから困る」と言っているように思えてならないものもありました。
学校が面倒を見てくれれば楽なのに、自分がやらなければならない余計なことが増えるのは面倒くさいし、勘弁してほしい…そんなふうに言っているように見えてしまいます。
ふだんは、大人中心に日常が動いているので、子どもとガッツリ時間を過ごさなければならなくなり、子どもに振り回されていると感じると、それが「面倒だ」という思いになってしまうのかもしれませんね。
こんなときこそ、子どもと一緒にできることを探して、一緒に楽しめるといいですね。
例えば、家事の中には、子どもとできることがたくさんありますよね。
お手伝いの練習にもなりますし、子どもも家庭の中で自分の役割ができると責任が芽生えます。
よく「うちの子、なんにもできなくて…」というお母さんがいますが、やらせなければ永遠にできるようにはなりません。
せっかく時間があるのですから、親が覚悟を決めて、子どもの目線に合わせて、とことん子どもに付き合ってみてはいかがでしょうか。
子どもから学ぶことも、きっとたくさんあるだろうと思います。