「自己肯定感が低い」と悩むあなたへ

「わたし、長所がないんです…」

彼女は、困り切った表情で、私に打ち明けてくれました。

まわりの人たちは、テキパキと上手くできるのに、自分はなかなかできない、ということで自信を失っているようでした。

人間は社会の中で生きていますから、どうしても相対的な評価をしがちです。

他人と比べれば、劣っている部分にばかり目がいきます。

そして、自分はダメだ…と自己肯定感を持てなくなっていくのですね。

けれども私の目には、自分の弱さを自覚していることさえも、彼女の長所に映りました。

それを伝えると、彼女はビックリした表情をして「そんな風に考えたこともなかった」と言いました。

自分がマイナスだと思っていることも、見方を変えればプラスにできます。そして、それを役立てられる場面は、きっとどこかにあります。

「見方を変えること。視野を広げること。そんなことを意識してみてはどうかな」とお話ししたら、「急に変えることは難しいかもしれないけれども、少しずつでも変えられるように意識してみます」と笑顔で答えてくれました。

辛いとき、苦しいときは、どうしても視野が狭くなりがちです。

そんなときに支え合える仲間がいることも、あなたの立派な長所ですよ。

その素直さ、その笑顔があれば、あなたはきっと大丈夫です。

「彼女」は、時として「私」になることもあります。

自分自身が停滞気味のとき、上記の自分の言葉を思い出したいと思います。