コミュニティスクール(1)
「コミュニティスクール」ってご存じでしょうか?
文部科学省HPでは、以下のように定義されています。
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コミュニティ・スクールは、学校と保護者や地域の皆さんがともに知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、一緒に協働しながら子供たちの豊かな成長を支え「地域とともにある学校づくり」を進める法律(地教行法第47条の6)に基づいた仕組みです。
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この「コミュニティスクール」の考え方は、「学校と地域の連携」という言葉で以前から言われてきました。
今、「先生の働き方改革」というフレーズが、メディアやネットを賑わせています。
コミュニティスクールは、昨今問題になっている「先生の多忙化解消」のために、地域の人にも手伝ってもらいましょう~というような「教育の外注化」のことを言っているわけではありません。
「地域」を軸に、どのような地域にしていきたいのか、そのためにどのような子どもに育てたいのかを、学校と地域がともに考え、協力し合いながら子どもたちの成長を支えていくことが目的です。
これまではどちらかと言えば「学校主導」で、「学校の言うとおりにやっておけばいいでしょう」となっていた地域連携活動ですが、「コミュニティスクール」になることによって、地域の人もより積極的に、当事者としての関わりができるようになるということです。
2017年にコミュニティスクールの設置が努力義務化されて、全国的に設置校が増えています。
しかし、子どもが学校に通っている保護者であっても、うちの子の学校がコミュニティスクールなのかどうかわからない・・・という方が多いですよね。
そもそもコミュニティスクールってなに?という方が大半ではないでしょうか。
実は、残念なことですが、学校の先生方でもご存じない方がとても多いのです。
非常に良い取り組みであるのに、こんなに知られていないのでは、もったいないなと思います。
まずは「コミュニティスクール」という言葉にアンテナを立てて、「ところでうちの子の学校はどうなっているのだろうか?」という関心を持っていただけるといいですね。