「笑顔でまったり子育て講座」第3章
笑顔でまったり子育て講座
第3章 愛着障害について
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第3章では、「愛着障害」についてお伝えしています。
「愛着障害」という言葉をご存じですか?
「愛着障害」とは、子どもと、親などの「特定の養育者」(つまり子どもを育てている人のことですね)との間で、うまく「愛着形成」ができないことで現れる、さまざまな困難の総称のことを言います。
私は専門家ではありませんので、Wikipediaの情報を引用しておきますね。
愛着障害(あいちゃくしょうがい)は、「甘える」や「誰かを信頼する」などの経験値が極端に低いため、自分に向けられる愛情や好意に対しての応答が、怒りや無関心となってしまう状態。
- 生まれて2年目までに形成される通常の母子間の愛着形成;
- 通常の愛着が2-3年以内に形成されない場合には、愛着は遅れて形成される
とする愛着理論に基づいている心理学用語である。
愛着障害は、研究文献(O'Connor & Zeanah)においては見られる用語であるが、反応性愛着障害(Reactive attachment disorder)(たとえばアメリカ精神医学会のDSM-IVにあるような)の臨床的な診断基準よりは広い意味を持つ。
実際には、「医学の立場」や「心理学の立場」など、それぞれの立場でさまざまな考え方があるため、今は「これ!」と定まった定義はない状態のようですが、最近注目されている言葉です。
私は学校の先生方から聞く話の中で、この「愛着障害」という言葉を知りました。
なぜ学校の先生から?
それは、学校で問題になっている学級崩壊に、この愛着障害が関係していることがわかってきたからです。
ですから、先生の中でも愛着障害への認識が深まっています。
さらに、子どものころの愛着形成がうまくできないまま大人になり、周りの人とコミュニケーションがうまくいかない人もいるということもわかってきました。
愛着障害について知れば知るほど、とくに乳幼児期の子どもとの接し方が大事だということがわかります。
ですから、子育て中のママさんたちには、ぜひ知っておいていただきたい知識としてお伝えしています。
愛着障害というと何やら難しそうな印象を持たれるかもしれませんが、その対応は難しいことではありません。
ポイントは、とにかくたくさんスキンシップしよう!ということです。
子育て中は、よくまわりから横やりが入ります。
「抱っこばかりしていると、抱き癖がつくからダメ」
「添い寝なんかしていると、子どもが自立できないからダメ」
おばあちゃん世代の人から、こんな風に言われたことがあるかもしれませんね。
科学はどんどん進歩していますから、昔は常識と思われていたことが、実はそうではなかった…というのは、時代の流れの中ではよくあることです。
最近は、十分にスキンシップを経験した方が、子どもの心が安定しやすい、とも言われています。
新しい知識を取り入れながら、感染症対策をしっかりした上で(笑)、今しかできないスキンシップを楽しんでくださいね。