まったり屋ベティのブログ

元PTA会長のまったり屋ベティがお届けする「学び続ける大人」のつぶやきです。

コミュニティスクールのこと(2)

コミュニティスクールの仕組みは、こんな感じです。(文科省HPより)

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/community/

 

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学校運営協議会制度を導入している学校のことを「コミュニティスクール」と呼んでいます。

では学校運営協議会についてお伝えしますね。

 

「学校運営協議会」ってなに?

 

学校運営協議会は、学校とは別の組織になります。

 

メンバーは、保護者代表、地域住民などで、多くの場合、学校が推薦した人を教育委員会が任命します。

また、地域学校協働活動推進員という、地域学校協働活動をスムーズに進められるようにコーディネートする役割の人もいます。

 

学校運営協議会の役割は、保護者や地域の人が、一定の権限と責任を持って、学校運営に参画することです。

これにより、保護者や地域のニーズが学校運営に反映されて、よりその地域に根差した「地域に生きる子ども」を育てる教育が実現できると期待されています。

 

協議会メンバーに与えられている一定の権限とは、

  • 学校運営の基本方針を承認する
  • 学校運営に関して、校長や教育委員会に意見を述べることができる
  • 教職員の任用(採用)について、任命権者(教育委員会)に意見を述べることができ、任命権者はその意見を尊重する

ということが決められています。

 

これはけっこう大きな権限です。

 

これまでは、学校に意見を述べることができても、それはあくまでも「参考にします」という程度のことで、基本的な方針(学校経営方針など、どのように学校を運営していくのかを定めること)を決定するのは学校でした。

しかし、学校運営協議会制度では、運営協議会が承認をしなければ、方針として定めることはできません。

 

そう考えると、学校運営協議会での話し合いは、とても重要になりますね。

 

協議会のメンバーは、そうした権限を与えられていると同時に、責任もあります。

ですから、説明をする学校側も、それを協議するメンバー側も、しっかり聞き、しっかり考えて、お互いの意見を伝え合う必要があります。

そのやり取りがきちんと行われることが、学校運営協議会に求められている、ということです。

 

これまでのように、学校のことは学校がやるのが当たり前、というやり方ではなく、保護者や地域の人も、学校教育に「参画する」という考え方は画期的です。

 

残念ながら、このことが十分に周知されておらず、保護者や地域の人たちが、学校運営協議会のことをご存じないのが現状です。

 

少しでも多くの人々に関心を持っていただけるといいな、と思っています。