まったり屋ベティのブログ

元PTA会長のまったり屋ベティがお届けする「学び続ける大人」のつぶやきです。

コミュニティスクールのこと(3)

学校評議員との違い

 

学校運営協議会とよく似た制度として、学校評議員制度というものがあります。

 

これは以前から多くの学校で取り入れられてきた制度です。

 

学校評議員のメンバーは、学校運営協議会と同じように、保護者や地域の人たちです。

 

大きな違いは、メンバーの任命方法と、会の位置づけです。

 

学校評議員は、校長が推薦し、学校設置者が委嘱しますが、あくまでも個人の立場で参加しますので、学校運営協議会メンバーのような権限はありません。

 

そして会の位置づけは、学校が保護者や地域に対して説明責任を果たすために開かれて、あくまでも校長が広く意見を聞くための場となっており、どのような意見を聞くのかは校長が判断して決めますし、そこで出た意見は参考程度の扱いです。

 

また、学校運営協議会では、教職員の任命(採用)についての意見を述べることもできるようになりましたが、学校評議員ではそれはできません。

 

 

文科省がコミュニティスクールを推進するようになり、これまでの学校評議員制度を発展させて、より積極的な参画ができるような学校運営協議会へと移行させた学校がたくさんあります。

 

新しい名称が次々と出てきて、なんかまたやることが増えちゃったよ、とため息をついている学校関係者が多いだろうと思います。

 

それぞれの組織の役割を改めて見直して、何でも新しく作るのではなく、これまでのものを発展させていくことができないか、と考えてみると、それが学校の「働き方改革」にもつながっていくのではないでしょうか。

 

学校評議員制度も学校運営協議会制度も、参加している一部の人以外の保護者や地域の人にとっては、あまり関係のないことでしょう。

 

これらは「地域で生きる子ども」を、地域で育てるための活動です。

 

ですから、学校がこのような活動をしていて、変わろうとしていることに、関心を寄せてもらえるといいなと願っています。