次世代の学校・地域のこと(3)
コミュニティスクールからはじまって、学校運営協議会や社会に開かれた教育課程のこと、さらには地域学校協働本部まで、学校教育にまつわるさまざまなお話しをしてきました。
まだもう少し続きます(笑)
伝言ゲームになっている現状
こんなふうに新しい言葉や新しい組織がどんどん生まれてくると、現場ではその形を整えるために右往左往させられる、ということがよくあります。
実際に、「教育委員会がやれというから、仕方なくやっている」という学校もたくさんあるようです。
学校の先生方の「現場はこんなに大変なのに、これ以上仕事を増やさないでよ!」という悲鳴にも似た心の叫びは、わからないでもありません。
そんな思いが充満している中では、コミュニティスクールや社会に開かれた教育課程は、やらされ感満載で負担が増えるだけのものになってしまうのも、仕方のないことなのかもしれません。
日本の行政の指示系統は上意下達ですから、文部科学省で考えた理念が現場の学校に伝えられる間に、いろいろ大事な部分が抜け落ちているのかもしれませんね。
それで最終的に「やりなさい」という命令の部分だけが残って、現場の学校に伝わっているように見えてしまいます。
私は、コミュニティスクールや社会に開かれた教育課程の理念には共感しています。
ですから、伝言ゲームで大事なことがポロポロとこぼれ落ちてしまった情報ではなく、その趣旨が正しく、広く伝わるといいなと思っています。
「次世代の学校・地域」創生プランについても、共感できることばかりです。
正しい趣旨やそれに共感する思いを土台にして、多くの地域でそのような連携が進むといいなと願っています。