まったり屋ベティのブログ

元PTA会長のまったり屋ベティがお届けする「学び続ける大人」のつぶやきです。

社会に開かれた教育課程(1)

コミュニティスクールとは、「学校運営協議会制度を導入している学校のこと」だというお話しをしてきました。

ここで、コミュニティスクールの設置が推進されている理由についてもお伝えしようと思います。

 

まず、新しくなった学習指導要領から、学校教育が直面している現状について考えてみます。

 

社会に開かれた教育課程

 

2018年の幼稚園を皮切りに、小中高でも順次施行される新しい学習指導要領では「社会に開かれた教育課程」という言葉が盛り込まれました。

  

学習指導要領改訂の方向性

 

https://manabi-mirai.mext.go.jp/torikumi/chiiki-gakko/syakaini-hirakareta.html

社会に開かれた教育課程の実現に向けて(文科省HP)

  

では、この「社会に開かれた教育課程」というのは、どんな意味があるのでしょうか。

それをお伝えする前に、学校が置かれている現状についてお話ししますね。

 

学校に求められる役割の変化

 

年々、学校に求められる役割が増えています。

 

以前なら「とにかく学力向上。そのために大切なのは授業」というのが学校に求められている役割でした。

 

しかし現在は、学力向上はもちろんのこと、保健衛生的なことや、通学路を含めた安全管理、特別支援の対応、保護者や地域への対応など、さまざまな役割が、どんどん追加されている状況です。

 

求められる役割が増えているだけでなく、専門的な知識も必要になってきています。

 

そのような状況であるのにも関わらず、学校の教職員の数が大幅に増員されるわけではありません。

 

専門家の派遣もなく、一般の教職員が、専門的な知識もないまま対応しなければならないのが、今の学校現場なのです。