オンライン講義のトピック(1)
愛教大のオンライン講義で、学生さんに向けてお話ししたトピックを紹介していきます。
学校教育との関わり~PTAとして~
私は、保護者として学校教育と関わってきました。
その中で、中学校のPTA活動を通じて、学校を深く知る機会を得ました。
PTAというと、実は、保護者にはあまり評判がよくありません。
私自身も、正直に言うと
「PTAって、面倒くさい…」
「すごく忙しいって聞くし…」
「できればやりたくないけど、当番で回ってくるので仕方なくやる…」
といった感じで、かなりネガティブなイメージを持っていました。
そんなこんなで仕方なく参加したPTAでしたが、一年の始まりである「PTA総会」での校長先生のお話しを聞き、私は目からウロコが落ちました。
それまでの認識を改めるきっかけになった校長先生のお話しを再現してみます。
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ある中学生に聞きました。
先生「PTAって何か知ってるかい?」
中学生は答えます。
生徒「PはParentsでしょ、TはTeachersでしょ、Aは・・・」
先生「Aは?」
生徒「う~ん、Aは、集まって!のA」(笑)
笑い話ではありますが、私は、これがまさにPTA活動を言い表していると思っています。
このように、保護者や地域の人や教職員が、みんなで集まって協力しながら活動していきましょう。
(大きな拍手)
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このお話しで、私が気付いたのは
保護者と地域の人、そして学校の先生方は、「子どもの育ち」を支える仲間なんだ
ということでした。
それまでは、学校が指示することに保護者(PTA)が従う、という主従関係のイメージを強く持っていましたし、学校対保護者という敵対関係の構図も見聞きしていました。
でも、校長先生のお話しで、「そうではなくて、仲間なんだ」ということに気付くことができたのです。
このことは、私には大きな学びでした。
そしてPTA活動が始まってからも、校長先生をはじめ学校の先生方は、我々保護者(PTA)に対して、仲間として接してくださいました。
仲間として、みんなで一緒に「子どもたちのためにできること」を考えていくうちに、私は「協働する」というキーワードについて考えるようになりました。