まったり屋ベティのブログ

元PTA会長のまったり屋ベティがお届けする「学び続ける大人」のつぶやきです。

オンライン講義のトピック(2)

愛教大のオンライン講義で、学生さんに向けてお話ししたトピックを紹介していきます。

 

学校教育との関わり~協働する~

 

「保護者や地域の人、そして学校の先生方は、「子どもの育ち」を支える仲間なんだ」と気付いた私は、「協働する」というキーワードをたくさん目にするようになりました。

 

「協働する」ってなんだろう?どういうことだろう?を考える前に、知っておいてほしいことがあります。

 

それは・・・

保護者や地域と学校には、それぞれに「ニーズ」と「本音」がある

ということです。

 

例えば、学校の「ニーズ」と「本音」はこんな感じでしょうか。

  • 子どもたちの教育のために、いろいろな大人との関わりがあるといいと思う。
  • でも、外部の人に来てもらうとなると連絡や調整が必要で、教職員の手が足りない。

 

次に、保護者の「ニーズ」と「本音」もお話ししましょう。

  • 子どもに合った教育や支援をしてほしいし、学校の様子も知りたい。
  • 教育は学校の役目だと思うし、忙しいから学校にお任せでやってほしい。

 

最後は、地域の人の「ニーズ」と「本音」です。

  • 地域の伝統を残していきたいし、住民どうしの交流を進めたい。
  • 若い人たちが関心を持ってくれるように、できることは協力したいけど、学校は敷居が高い。

 

こんな風に、子どもの周りには、いろいろな立場の大人がいて、それぞれに「ニーズ」と「本音」があります。

つまり、立場が違うと考え方も違う、ということですね。

このように、立場が違い、考え方や価値観が違う人たちと一緒に活動していくことが、「協働する」ということです。

 

私は、これまでの経験から、自分なりに「協働する」ときにはこういうことが大切だな、と考えていることがあります。

 

それは、次の3つです。

  1. 目的を共有すること
  2. お互いを尊重すること
  3. 自分事ととらえて、自分ができることをして貢献すること

 

「何のためにやるのか」「どんなふうになるといいのか」といった目的やゴールイメージを、協働する人たちの間でしっかり共有することが大切です。

 

そして、「人はみな違う」という、ある意味当たり前のことを、改めてきちんと認識することが必要です。

社会がグローバル化しています。

世界には、多様な人々がいますね。

人種が違えば「違っていて当然」と受け入れられるのに、日本人同士だと「同じであること」を強要してしまいがちです。

でも、人種や性別に関係なく、あなたと私は違う人間だ、ということに気づいてください。

そして、そうした「多様性」を受け入れて、それを尊重することが大切です。

お互いの考え方や価値観を認め合うことが、協働には必要だと思っています。

 

最後は、「当事者意識を持つ」ということが大切だということです。

協働に参加するとき、どこか他人事だと思っていると、うまくいきません。

他のメンバーの立場や価値観を認め合って、自分事としてとらえてみましょう。

 

そして「自分にできること」は何か?を考えてみましょう。

無理をしない、ということも大切なことです。

小さなことでも、自分にできることをして貢献することが、協働して活動を続けていくモチベーションになりますよ。