オンライン講義のトピック(8)
愛教大のオンライン講義で、学生さんに向けてお話ししたトピックを紹介していきます。
協働事例 ~子どもと大人をつなげる~
子どもと大人をつなげたい、という思いでやっていた活動を2つ紹介します。
その1: 親子で学ぶ小牧中特別講座
学校とPTAの信頼関係ができてくると、先生方と教育について話をする機会も増えました。
学校には「学校教育目標」という、
- 子どもたちに付けたい力
- そのために実践する教育活動
など、「小牧中の目指す教育はこうです」という目標があります。
校長先生から、
学び続ける子どもを育てたい。学びは一生続くものだから、大人も学んでいる姿を子どもに見せたい。
という思いをお聞きしました。
さらに続けて、
でもね…忙しくて大変な教職員に、これ以上負担はかけたくない。
という苦悩があることもうかがいました。
学校が目指す「学び続けるという姿勢を育てる」ということは、すばらしいことで、必要な力だと共感した私たちPTAは、
ぜひ自分たちも一緒に学びたい
と思い、
学校の負担が大きいなら、自分たちが手伝おう
ということになりました。
その後学校と協議を重ねて、日程やゲストの調整は学校が、事前準備や当日の運営はPTAが、というように分担しながら
親子で学ぶ小牧中特別講座
というイベントを開催しました。
校長先生の幅広い人脈を駆使して、プロの落語家、講談師、作家をお招きして、生の古典芸能や、職業とすることの苦労に触れました。
また、大学教授をお招きして、専門分野の講義を、子どもが興味を持てるような切り口でやっていただいたり、とても貴重な学びの機会を得ることができました。
「親子で学ぶ」というタイトルどおり、親子で参加しやすい日程にしようと考えた結果、「日曜の夜」という異例の開催となりましたが、学校とPTAが協働することで実現できたイベントでした。
「子どもたちにいろいろな大人とのつながりを持たせたい」という思いで開催してきましたが、参加した大人同士にも新たなつながりが生まれるうれしい効果がありました。
落語や講談を生で見るのは初めて、という参加者ばかりでした。
迫力のある高座に、引き込まれました。
講談: 旭堂南海さん
落語: 桂 雀太さん
落語: 桂 紅雀さん
名古屋大学の山本教授をお招きして、「放射線の実験」をしました。
先生方もたくさん参加してくださり、みんな興味津々に取り組んで、とても盛り上がりました。