学校の大混乱な日々
「地域学校協働活動推進員情報交換会」に参加して、感じたことや考えたことを、お伝えしていきます。
学校の大混乱な日々
3月から、「全国一斉休校」が始まりました。
例年であれば、3月は学年を締めくくる時期です。
当初、休校は春休みまでの間、ということでしたが、その後、新型コロナウイルス感染が広がり、国は緊急事態宣言を発出しました。
そのため休校期間も延長になり、多くの学校で5月のGW明けまで休校が続きました。
全国で一斉に、という表現をしましたが、実際には地域によって多少の時期の違いがあります。
感染が広がっていない地域は、休校期間が短く、4月には学校が再開されました。
逆に感染が広がっていた地域では、6月に入ってから段階的に学校再開になったところもありました。
全国一斉休校というのは前代未聞の措置ですし、また新型コロナウイルスが未知の病原体ということもあり、どうするべきなのか?が誰にも分らない状況でした。
対策や対応を巡って、国や自治体が右往左往していたことは、皆さんがご存じのとおりです。
そのような状況ですから、教育委員会などの行政から学校へ通達される指示も、朝令暮改のことが多く、現場の先生方は相当に振り回されたようです。
メディアを通じて、そのような学校の状況は伝えられていました。
とにかく大変なことになっているけど、「子どもたちの学びを止めないために」という目的で、さまざまな取り組みが行われましたね。
高校や大学などの高等教育では、いち早く「オンライン授業」が取り入れられました。
小中学校でも、既存のコンテンツを利用したオンラインでの学びを行ったり、「オンライン朝の会」を行い、子どもたちとのコミュニケーションを図る事例もたくさんありました。
私の住む市では、担任が、児童生徒の自宅に課題プリントを宅配する家庭訪問を行った、と聞きました。
なんとか学校が再開し、そろそろ夏休みが始まるこの時期に振り返ってみると、先が見通せない状況の中で、先生方は本当に頑張ってくださっていたなと思います。
いろいろ不十分な対応もあったでしょうし、もっと必要な措置を講じるべきだったこともあるでしょう。
けれども、おそらく先生方は、その時その時にできることを真摯にやってくださったのだろうと思います。
誰も経験したことがない事態の中で、「子どもたちの学びを止めないために」という思いで立ち向かってくださった先生方には、足りなかったことを批判する前に、まず感謝したいと思っています。