地域学校協働本部のこと(1)
ここからは「地域学校協働本部」について、お伝えしていきます。
「学校の支援」から「地域の学校」へ
コミュニティスクールのように、「地域の人にも学校教育に関わってもらおう」という活動は、以前からありました。
そのころは、そうした活動する組織は「学校支援地域本部」と呼ばれていました。
そこでは、簡単に言うと、学校の困りごとに対して、地域の人の力を借りようという目的がありました。
ですから、学校が主体の活動になりますね。
「コミュニティスクール」という言葉が生まれてから、この「学校支援地域本部」が「地域学校協働本部」という新しい名称の組織に移行してきています。
なんだ、名前が変わっただけじゃん、と思われるかもしれませんね。
しかし、ここには大きな変化があるのです。
なぜ最初に「地域」がきているのか。
それは、学校の位置づけを見直して、「地域の中の学校」という見方に変えていこうという考え方からそうなりました。
これまでのように学校が主体となり、地域がそれに応えるという一方通行の活動ではなく、地域も学校も同じ立場で双方向に「連携・協働」していこうという取り組みです。
「社会に開かれた教育課程」により、学校も地域もお互いに学校のことや地域のことを理解し、課題解決や目標に向かって連携して取り組もう、ということですね。
ですから、地域の人が学校のお手伝いをする、というだけではなく、学校も地域のお手伝いをするべきです。
お互いに協働しながら、「地域に生きる子ども」を育てる、というのが、コミュニティスクールであり、地域学校協働本部なのです。
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文部科学省HP「地域学校協働本部」