まったり屋ベティのブログ

元PTA会長のまったり屋ベティがお届けする「学び続ける大人」のつぶやきです。

キーマンを探そう

ここまで、「コミュニティスクール」や「地域学校協働本部」の組織のこと、求められている在り方のことなどを、ずっとお伝えしてきました。

 

今回は、これらの組織が生まれてから、動き始めて、うまく活動が軌道に乗るために、私がとても重要な要素だと考えていることについてお話ししますね。

 

それは、人です

 

コーディネーターもそうですが、先にお伝えしてきた「学校運営協議会」のメンバーや、「地域学校協働本部」の主要メンバーは、人選が大事なポイントです。

 

学校の教員がメンバーになることももちろんあります。

 

しかし、教員は異動があり、ずっとその地域にいるわけではありません。

 

ですから、長い目で見ると、地域の人に中核メンバーになってもらいたいところです。

 

 

これまでも、学校ではさまざまな組織が生まれて、そのメンバーの選出方法も前例踏襲が多かったと思います。

 

いわゆる「充て職」と言われる、何かの役割とセットであてがわれて、よくわからないけどその期間だけ務めておけばいいや、というスタンスもあったでしょう。

 

そういう状態だと、形式だけの活動になりやすく、新しい発想は生まれにくいですよね。

 

せっかくの機会を活かすことができす、とてももったいないと思います。

 

そうならないために、メンバーの人選はとても大切だと思うのです。



まず地域に飛び込んでみる

 

先日、ある中学校の管理職の先生から、当地のコミュニティスクールの立ち上げから一年間の活動報告をお聞きする機会がありました。

 

その中で、「一番大切だと思って力を入れたことは、メンバーの人選でした」というお話しがあり、深く共感しました。

 

その先生は、「まずは地域のことを知らなくちゃ」ということで、積極的に地域のイベントなどに参加して、どんな人たちがいるのか、どんな思いを持っているのか、といったことを、世間話などを通じて情報収集したそうです。

 

そうした地道な情報収集から、「この人なら」という方たちを厳選し、コミュニティスクールの活動に関わってもらったとのことでした。

 

始まる前から信頼関係ができていれば、その後の活動には大きなアドバンテージになります。

 

先生がおっしゃるには、「皆さんとたくさん話をして、学校の思いをよく知ってもらい、それに共感してもらって、一緒にコミュニティスクールを育てることができた」という、実りある初めの一年になったようです。

 

とにかく、その行動力に感服しました。

 

協働する、ということは、お互いのことをよく知る必要があります。

 

そのためには、よく相手の話を聞き、こちらからも話をすることがとても大事ですよね。

 

それを、管理職の先生が率先してやってくださっていることに感動しました。

  

地域により、さまざまな事情があるでしょうが、こうした行動の積み重ねが、学校と地域の信頼につながっている、ということを、ぜひ知っておいていただきたいですね。