心の天気
「EDUCOM元気な学校づくりフォーラム2021オンライン」での学びの記録です。
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心の天気
EDUCOMが提供している製品の中に「心の天気」というシステムがあります。
これは、子どもたちが、自分の気持ちや状態を、天気に例えて毎日入力するものです。
導入している学校では、朝登校したらすぐに入力したり、帰りの会で一日を振り返ってみて入力したりしているそうです。
入力も、お天気アイコン(晴れ、くもり、雨、雷の4種類)をタップするだけですから、小学一年生でもできます。
先生方は、子どもたちが入力した「心の天気」を生活指導などで活用されているということでした。
とても良いなと思ったのは、この「心の天気」の情報が、全校の先生方で共有されていることです。
担任の先生は毎日子どもと接しているわけですから、子どもたちの変化に気付きやすいでしょう。
しかし全校で共有していることで、他の先生にも情報が行き渡り、多くの目で子どもを見守ることができるようになります。
もちろんこうしたシステムが導入される以前でも、先生方は担任クラスだけでなく、他クラスや他学年など多くの子どもたちの様子を見守ってくれていました。
しかし大規模校など、子どもの数が増えれば、全ての子どもの状態を把握するのは困難です。
ですから、このシステムのように、直接触れ合っていなくても子どもの状態が可視化されていることは、先生方にとってはありがたいことでしょう。
そして子どもにとっても(保護者にとっても)、多くの先生方に見守られているのは安心につながりますね。
さらに、全校で共有されていることの利点として、若い先生方へのフォローがしやすくなることもあるだろうと思います。
見た感じの様子と、心の天気が必ずしも一致するとは限らないでしょう。
そんなとき、ベテランの先生方は、経験から気付く勘を持っています。
そうした経験や勘を伝えるきっかけ作りに、「心の天気」は役立ちそうです。
経験が少ない若い先生方が気付かない部分を、ベテランの先生方が察知してフォローしていくための大切な情報の一つが「心の天気」だと感じました。