できたこと、できなかったこと
「地域学校協働活動推進員情報交換会」に参加して、感じたことや考えたことをお伝えしていきます。
できたこと、できなかったこと
例年に比べて短い夏休みが始まりました。
早いところでは、お盆が明けたら、もう新学期が始まるようです。
今年の新学期は、全国の学校で、いつもと違うスタートになりました。
休校が長引いている間、各地域、各学校で、さまざまに工夫された対応がされてきましたね。
例えば、オンラインの活用は、とても大きな変化でした。
全ての学校で行われたわけではありませんが、それでも多くの学校で取り組まれました。
オンラインを使った取り組みは、授業だけでなく、朝の会だったり、保護者との懇談だったり、いろいろ行われたと聞きます。
オンラインを使わなかった学校の中には、「なんとかやらずに乗り切れた」と胸をなで下ろしている先生方もいると言います。
苦手な人にとっては、オンラインの活用はハードルが高かったのでしょうね。
気持ちはわからないでもないですが、本当にそれでよかったのか、という問いかけもしてもらえるといいですね。
夏休みに入り、少し学校が落ち着いたところで、ぜひそれらの取り組みの振り返りを行っていただけるといいなと思います。
オンラインの活用について、一つ思うことがあります。
それは、
継続する、という選択肢を残してほしい
ということです。
通常登校になり、ほとんどの学校ではオンライン授業は行われなくなりました。
学校に子どもたちが来ているのですから、やる必要がない、といえばそのとおりです。
しかし、「学校には行きにくいけど、オンラインでなら参加しやすかった」という、少なくない子どもたちの声があったことを忘れてほしくないのです。
これからの教育は、多様な子どもたちに、個々の状況に合わせた教育の機会を提供することが求められています。
学校に来ている子どもたちだけでなく、さまざまな事情で学校に来られない子どもたちに対しても、できることがあると思うのです。
オンラインの活用は一つの手段でしかありませんが、やってみる価値はあるのではないでしょうか。
通常登校になったから、オンラインは不要、という一方的な見方ではなく、できることを続けてみようという判断があってもよいのではないか、と思っています。
新型コロナウイルスの感染拡大は、なお続いています。
夏休みが明けてから、もしかしたらまた休校しなければならない事態になるかもしれません。
それも想定しながら、1学期を振り返って、できたこと、できなかったこと、を整理していただけるといいなと願っています。