大切にしてほしい3つのこと
玉置ゼミの卒論発表会の最後にゼミ生の皆さんに伝えたことの記録です。
全ての発表を聞かせていただいて、最後までよくがんばったなと感心しました。
卒論のテーマはそれぞれ違っていましたが、どれも皆、これから教員をしていく上で大切なことばかりでした。
その着眼点の良さにも感心しました。
最後に、私から皆さんに3つのことをお伝えしたいと思います。
謙虚であれ
まず、「謙虚であれ」ということです。
私たちは大人なので、子どもを指導する立場ですよね。
そう思っていると、どうしても子どもたちに「教えてあげる」という視点になりがちです。
でも、本当は、子どもから学ぶことがたくさんあります。
むしろ教えてもらっているのは、私たち大人の方かもしれません。
そのことを忘れないでくださいね。
時々、自分を振り返ってみて、謙虚であるかどうかを点検してみてください。
出発点は「どんな子どもを育てたいのか」
私が教育の中で一番大切で外してはならないベースだと考えているのは「どんな子どもに育ってほしいのか」という思いです。
こんな子に育ってほしいという、その姿を明確にしてほしいと願っています。
そこからスタートして、その姿を実現するためにはどうしたらよいのか、何をするのか、ということを考えてもらえるといいですね。
迷うことや悩むことも多いと思いますが、ベースの部分はブレずに持ち続けてくださいね。
答えは子どもたちが持っています。
ですから、子どもたちの姿をよく観察してもらえるといいなと思っています。
学び続ける大人の背中を見せる
教師や親というのは、子どもたちに「成長しなさい」と言い続ける人種です(笑)
それは「子どもたちに幸せになってほしい」という一心からくる行動なのですが、子どもからすれば、「そう言う自分たちはどうなんだよ」という思いも持っているのではないでしょうか。
大人は偉そうに指示ばかりするけれど、自分だってできていないじゃん、ということですね。
耳が痛いことです(泣)
最初に「謙虚であれ」と言いましたが、わが身を振り返ってみて、私は、大人も子どもに負けないくらい学び続けることが大切なのではないかと考えています。
学ぶことは、楽しいことです。
楽しそうに学んでいる大人が身近にいて、その姿を見ている子どもは、きっと「大人が楽しそうにしているし、学ぶって楽しいんだな」と感じてくれるでしょう。
どうか皆さんも、学ぶ楽しさを忘れずに、学び続ける大人になってください。
その背中を子どもたちに見せられる先生になってくださいね。