みんなの学校(4)
保護者や地域の大人たちが、学校に関心を持ってくれるようになるといいな、と書いてきました。
それでは、皆さんが関心を持ってくださった後、どうしたらよいのか、ということも考えてみたいと思います。
今は多くの学校で、保護者や地域の人々にさまざまなボランティアをお願いしています。
これは学校の先生の多忙化を解消するためではありますが、私はそれだけでなく「地域全体で子どもを育てる」という目的があると考えています。
そうしたボランティアをやってみるのは、学校のことをよく知るきっかけになります。
ですから、時間があるときに、自分ができる範囲でやってみてはいかがでしょうか。
ただ、学校のボランティアは、募集されていても、それが広く伝わっていないことが多いです。
保護者にはお手紙が配布されますが、地域の人にまでは伝わりません。
そこは学校が少し工夫をしていただけるといいなと思います。
映画「みんなの学校」では、たくさんのボランティアが活躍している様子も見られます。
校門に掲示されている「共に協力し合いながら」という言葉が、地域の人々にも届いているからこその光景でした。
無理をする必要はありませんが、いつも心の中で「今、学校ってどうなっているのかな?」「何か手伝えることはないかな?」と思うことが、関心を持ち続けるということだと思います。
学校に関心を持ってくれる地域の大人が増えるといいなと思うと同時に、学校からの発信も増えるといいなと思っています。
現状を地域の人々に知ってもらうことが、「共に協力し合いながら」の第一歩ですから。